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子供にも大人にも こころにとどけたい絵本

日々の暮らしの中でときどき大きく心揺さぶられる事があります。それはたぶん誰もがどこかで経験しながらあっという間に通り過ぎてゆくようなものだと思います。そのささやかな感動をよみがえらせるような絵本を描きたいです。
「おばちゃんがこんなはなしをしたの」母が久しぶりに会った叔母との対話。小さい頃からこれまでの事。
 習い事がいやでなく子供の気持ちなど、絵本にしてみたいです。

タイトル文字①

「ウッソ〜スやきそば」
編集/浅野久美子さん チャイルド本社 作画/ささきみお

嘘ばかりつくやきそばのお話です。
主人公の特徴とお話の内容からタイトルを考えていきます。

焼きそば=食べ物、あつあつ、茶色
焼きそばの具=肉、キャベツ、めん、ソース

色:おいしそう。食欲をそそる。
形:ひょうきんな様子。ウッソ〜スとつぶやいている様子。


こうした要素から、色は赤。形はひょうきんさを入れて具であるキャベツに登場してもらいました。

のれんにタイトルを入れて絵の世界に自然に入って頂けるようにと考えました。

本文の文字の入れ方5「文字を白く抜く」

「おぶぎょうざさま」の一画面です。
画面を暗くしたい時(こちらも画面の場合は真っ黒ですが、濃いグレーや濃い色彩の場合もあります)、文字は白く抜きます。白地に黒文字より読みにくくはなりますが本全体の効果を上げるため抜きを入れる事があります。暗闇から明かりを見るような面白さがあります。

本文の文字の入れ方4「文字の下に薄く絵を描く」

「しっぱいだらけのコックさん」
株式会社メイト
さく/井上よう子さん
画/ささきみお
編集/清水萌さん

文字を読んでもらうのに、読み易くする。でも同じパターンを何度もつくらないようにするために文字の下にも絵を描く場合です。
画面全体が途切れないので一枚の絵とした見易さがあると思います。
文字の下の色は読む時目障りにならない色味、または物を置かない、すっきりとさせるなど気をつけます。
文字は黒なので黒い文字が読み易い明るい色で描きます。
明るさの差を大きくしないと文字は読みにくくなるため、白ふちを付けたり、文字下に白いぼかし等をいれます。

本文の文字の入れ方3「絵に混ぜる」

「おぶぎょうざさま」の一場面です。鉄板から立ち上る湯気の間に文字を入れました。こうすると湯気すら楽しく感じます。ただ、編集さん、デザイナーさんにご苦労させてしまったと思います。申し訳ありませんでした。有難うございました。

小学生クイズ/上のイラストは何ページでしょう?本の中から見つけてください♪

本文の文字の入れ方2「絵をよける」

「つのまるのせつぶん」
GAKKEN プリン2020-2月号
作/山本和子さん
編集/白樫怜子さん

文字がストレスなく読めるように配慮します。
例えば先日描かせて頂いた挿し絵のをご紹介させて頂きます。文字の一部分がすっぽり入る面積分、絵の一部分を抜いて描きます。あらかじめ実寸・文字位置決定したレイアウトを頂いて、ラフを作り、着彩します。

手描きタイトル文字について

本のタイトルを手描きで描くのが好きです。
表紙絵の中にしっくり馴染む、それ自体愛嬌を持った手描きの揺らぎのある文字です。
しょくぱんちゃん6しまいおぶぎょうざさままたあしたあそぼうねなど
内容も反映したタイトルを考えます。
この1冊だけのためのタイトルを作り上げる事が楽しいのです。

タイトルだけでなく、本文内の台詞、効果をあげるための台詞などもところどころアクセントに手描き文字を加えると読む時のてんぽが上がります。

のど

「おぶぎょうざさま」の見開き一場面です。
この画面の真ん中たて一本線がのどです。本を開いた時の真ん中の部分です。
本の挿し絵を描く時、必ずのどを意識して、ここに見えずらくてはまずいものが入らないように気をつけます。たとえばキャラクターの顔を真ん中に入れる、目が真ん中来る事等です。この挿し絵は左右に人々が集まっているシーンです。真ん中だけキャラクターを全く入れず不自然に真っ白にできないため、キャラクターの顔の端がのどに来るようにしました。

本文の文字の入れ方1「絵に入れる」

文字を楽しく読んでもらうために
「おぶぎょうざさま」の一場面です。低学年向けのお話のため、子供達にできるだけ文字を楽しく読んでもらいたいと思いました。絵の中に文字を入れて、その世界にすっぽり入って楽しんで欲しい。ただ、文字を読むための挿し絵なので、絵が文字を読みにくくしないように気をつけています。