月別アーカイブ: 2020年7月

本文の文字の入れ方2「絵をよける」

「つのまるのせつぶん」
GAKKEN プリン2020-2月号
作/山本和子さん
編集/白樫怜子さん

文字がストレスなく読めるように配慮します。
例えば先日描かせて頂いた挿し絵のをご紹介させて頂きます。文字の一部分がすっぽり入る面積分、絵の一部分を抜いて描きます。あらかじめ実寸・文字位置決定したレイアウトを頂いて、ラフを作り、着彩します。

手描きタイトル文字について

本のタイトルを手描きで描くのが好きです。
表紙絵の中にしっくり馴染む、それ自体愛嬌を持った手描きの揺らぎのある文字です。
しょくぱんちゃん6しまいおぶぎょうざさままたあしたあそぼうねなど
内容も反映したタイトルを考えます。
この1冊だけのためのタイトルを作り上げる事が楽しいのです。

タイトルだけでなく、本文内の台詞、効果をあげるための台詞などもところどころアクセントに手描き文字を加えると読む時のてんぽが上がります。

のど

「おぶぎょうざさま」の見開き一場面です。
この画面の真ん中たて一本線がのどです。本を開いた時の真ん中の部分です。
本の挿し絵を描く時、必ずのどを意識して、ここに見えずらくてはまずいものが入らないように気をつけます。たとえばキャラクターの顔を真ん中に入れる、目が真ん中来る事等です。この挿し絵は左右に人々が集まっているシーンです。真ん中だけキャラクターを全く入れず不自然に真っ白にできないため、キャラクターの顔の端がのどに来るようにしました。

本文の文字の入れ方1「絵に入れる」

文字を楽しく読んでもらうために
「おぶぎょうざさま」の一場面です。低学年向けのお話のため、子供達にできるだけ文字を楽しく読んでもらいたいと思いました。絵の中に文字を入れて、その世界にすっぽり入って楽しんで欲しい。ただ、文字を読むための挿し絵なので、絵が文字を読みにくくしないように気をつけています。

おぶぎょうざさまの背中

絵本や児童書の「背」は、よくご覧になりますか?
どちらも雑誌等に比べると背幅が広めです。
これらの本を読みはじめる段取りとして下記のように順序づけられますね。
①タイトルを読む(見る) ②本棚から引き出す ③表紙を見る ④興味を持つ ⑤中を開いて読み始める
もちろん平積みで表紙がよく見えている本を直接ご覧になる事も多いでしょう。しかし、はじめのいっぽの一つに「背」があると思います。
お話や絵を書く方々はこの背にかなり心を込めていると思います。狭いスペースならではの工夫。本の趣旨によって色々あると思いますが、例えば文字を読み易くするために太く、大きくする。ミニカットを上下に入れる。背景等にタイトルひ引き立たせる色・イラストを入れるなどです。背だけ特集なんてすると面白そうです。図書館や本屋さんで是非楽しんでご覧になってみてください。

「おぶぎょうざさま」の背はこちらです。江戸が舞台のお話なので、裃(かみしも)をモチーフにしてタイトルの下に敷きました。タイトル文字はやけた餃子をイメージしています。顔も欲しいと思い、おぶぎょうざさまの相棒達、にんきちとねこまるを入れました。

児童書「おぶぎょうざさま」のお話制作

なんたってぎょうざです。みんな大好きです。
煮ても、焼いても、揚げてもおいしい。ぎょうざはすごいですよね。おぶぎょうざさまのすごさもそこにあります。色んな食材をいれても調理すれば味がまるまって美味しくなるでしょ。食材も皮の中で幸せそう。今日のばんごはんにぎょうざが食べたい。

表4のひみつ

表4のりんご。沢山順不同にとんでいるのですが、パンツのお話なので私としてはおしりになっているところが自分でフフフと思って描いたところです。気づかれなくてもいい。でもあれ?って気づいて欲しい。そんな表4です。

絵本「みてみてパンツ」の作画について

はじめ表紙のりんごにパンツをはかせようかな?と思っていました。
でもできればかわいくておいしそうな表紙にしたい。そこで表紙はパンツの上までにしてパンツはご想像にまかせる形にさせて頂きました。

台所でりんごは自分にぴったりのパンツを探します。
でも、大きさや形などりんごにぴったりのパンツがみつかりません。
上の画像は一生懸命楽しくパンツを履いて試してみているりんごの様子です。


イラストで気をつけたところは、かわいらしくわかりやすく味わいをもたせて、というとこに気をつけて制作しました。

「はけるかな?」
「ぴったりかな?」

と、どきどきしながらご覧頂けますと嬉しいです。

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絵本「みてみておばけ」の表紙絵について


当初は影絵の要素があるため、障子に影がうつっているだけの表紙イラストにしようと思っていました。ラフスケッチを描いている時、中学生の子供が「穴開けたら?」という意見をくれて、そうだなあそうしようか?と。確かに障子って穴開けたくなります。それにこちらからこっそり障子の向こうを想像するお話なので、穴をあけてのぞいている印象で間違いはないと思いました。そんな理由で障子に穴があきました。

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絵本「もりはすごいなあ」について

やまがた木育絵本「もりはすごいなあ」2020年(youtube動画配信)
山形県環境エネルギー部みどり自然課 

山形の小さな子供達に林業を伝える絵本です。
森や自然の大切さを伝える活動があってこそ山形の美しい自然が引き継がれているのですね。

お話づくりで気をつけた事は、林業は世代を越えたお仕事である事、近年顕著である温暖化で拡大する自然災害をお伝えしたいと思いました。
イラスト制作では、山形ならではの木の形や民家の特徴、民芸品などご指導頂いて描かせて頂きました。

大切なお仕事をさせて頂いた友人と山形県環境エネルギー部みどり自然課のみなさんに深く感謝します。
上記の動画の素敵な朗読をして下さった方に感謝します。
本当に有難うございました。

山形の自然がこれからも美しくありますよう願っています。